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SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2019! 映画監督に聞く、作品と英語字幕への想い〈前編〉

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2019! 映画監督に聞く、作品と英語字幕への想い〈前編〉
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SKIPシティ国際Dシネマ映画祭は若手映像クリエーターの登竜門として知られる国際映画祭です。埼玉県川口市で毎年開催されるこの映画祭で、JVTA修了生は日本の作品の英語字幕を担当し、今後の活躍が期待されるクリエーターをサポートしています。
 

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7月13日(土)にオープニングパーティーが行われ、会場には多くの映画関係者が来場。JVTAが今回の映画祭で英語字幕を担当した5作品の監督にお話を聞くことができました。今回は〈前編〉として、3名の監督の声をお届けします!
 

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短編部門『産むということ』

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産まれてくる子どもを心待ちにしている真島夫婦。しかし、ある日の検診で、医師から子供に障碍がある可能性を告げられる。出生前診断を勧められた夫婦は、今後のことを考え始める…。
 

本当の意味で“誰が観ても感情移入できる作品”に――マキタカズオミ(監督)
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『産むということ』は若い夫婦が出生前検査をして、障碍がある可能性がある子どもを生むかどうか悩む話です。
 

このテーマを選んだきっかけは私の友人です。出生前検査で、障碍の可能性があると。悩んでいる時に「当然、(終わらせるのではなくて)生むだろう」と言われたことを聞いたのが始まりでした。どちらを選ぶにせよ、私はどちらも尊重したい。
 

この映画のストーリーは、日本だけでなく海外でも、誰にでも起こり得る話です。英語字幕が付くことで「誰が見ても、感情移入できる作品」に、本当になったなと思います。とても助かるし、ありがたいことです。映像翻訳を学ばれている皆さんはぜひ、続けて頑張ってください!
 

※この作品の英語字幕作成した「英語字幕PROゼミ」のレポートはこちら
 

短編部門『スカーフ』

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雅は、恋い焦がれた女友だちの真広に思いを告げられず、行為を寄せてくれる匡との関係も中途半端なまま、高校卒業を迎えようとしていた。上京直前で焦った匡の思わぬ行動で、雅はようやく動き出す。
 

英語字幕で広がる世界――的場政行(監督)
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出演者の子から原案をもらった『スカーフ』は、繊細で“答え”がないような気持ちを描きたくて作った作品です。観ていただく方には、一歩を踏み出そうとする主人公と同じ気持ちになっていただけたら嬉しいです。
 

私は英語スピーカーではありませんが、作品に英語字幕を付けていただいたことで、この映画祭のような場所に立たせていただき、世界が広がっていくのはとても嬉しいです。海外の映画を日本語で、たくさん見てきた私たちも映像翻訳の恩恵にあずかっています。映像翻訳者を目指すことは、素晴らしいこと。ぜひ、今後もお世話になりたいですね。
 

長編部門『サクリファイス』

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©2018立教大学映像身体学科/Récolte&Co.
 

かつて新興宗教団体〈汐の回〉で東日本大震災を予知した翠は、今は女子大生になっていた。その頃、大学周辺では三つの不穏な事件が起こり、同じ大学の塔子は猫殺しの犯人が同級生の沖田ではないかと疑うが…。
 

作品に一つ詩を添えてもらったような気持ち――壷井濯(監督)
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ひとりで生きていくことは間違いではない。“希望”や“つながり”というものは、孤独を突き詰めていった先にしかないということを伝えようと思って『サクリファイス』を作りました。孤独な人や、生きづらいと思っている人たちの肩にそっと手を置いてあげられるような作品として伝わったらいいなと思っています。
 

英語字幕を付けていただくことは、作品に一つ詩を添えてもらったような気持ちです。英語というシンプルな言語で訳してもらうことで、未熟な自分がまだまだ伝え切れなかった部分や、自分では思ってもみなかったような意味や意図が立ちあがってくる気がして。すごくありがたく、幸せでした。
 

すでにあるものや、文章やセリフを訳す作業って、すごく大変だと思います。映像については、作った人の真意や意図が必ず、見えにくくてもあります。それを真摯にすくい上げて新たな言葉を生み出す作業だと思います。
 

映像翻訳者は言葉の壁を越えて色々な人に作品を届けるために、無くてはならない人。いま学ばれている方は、ぜひこれからも頑張ってください。僕も頑張ります。
 

関連記事:関連記事:SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2019! 映画監督に聞く、作品と英語字幕への想い〈後編〉
 

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SKIPシティ国際Dシネマ映画祭
7月13日(土)~7月21日(日)
上映スケジュールは公式サイトをご覧ください。
 

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