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冬セミレポート【監督インタビュー】変わりゆく映画業界 ~人の手で映画を作っていくために~

冬セミレポート【監督インタビュー】変わりゆく映画業界 ~人の手で映画を作っていくために~
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開催日時
2024年3月10日(日)11:00-12:00 ※日本時間
2024年3月9日(土)18:00-19:00 ※LA時間

【登壇者プロフィール】

Aaron Woolfolk氏(映画監督・プロデューサー・脚本家
アメリカ・カリフォルニア州オークランド出身。ハリウッドを拠点とする映画監督、プロデューサー、そして脚本家。幼少期から「物語を作りたい」という情熱を持ち続け、映画業界デビューを目指した。コロンビア大学の大学院で映画を研究し、修士号を取得。卒業制作映画 『はりまや橋』で脚本、監督、制作の三役を手掛けた。日本の中学校で英語教師をしていた経験があり、日本独自の文化に深く感銘を受ける。この感動を伝えるべく、日本での映画制作に情熱を注ぐ。映画は芸術作品だ」というこだわりを貫き、 日本のみならずグローバルな活躍がさらに期待される。

通訳担当:山本あかり氏 (映像翻訳者・JVTA ロサンゼルス校 現留学生)
進行役:鈴木絵莉香 (JVTAロサンゼルス MTCディレクター)

3月10日、JVTAは「ハリウッドを知る映画監督に聞く!ポストコロナのエンタメ業界とは?」を開催し、米国と日本で活動する映画監督・脚本家のAaron Woolfolk氏をゲストスピーカーに迎えた。2020年のコロナウイルス拡大以降、各業界・企業は事業継続のため新たなビジネスに乗り出し、その流れはポストコロナとなった今も続いている。同氏はこの4年における映画業界の動きを振り返りながら、なお変わらない映画制作への思いを語った。

(以下、Woolfolk氏)

■映像作品も多様性の時代へ

私もコロナウイルスの流行に影響を受けた1人です。当時ある映画制作プロジェクトで、俳優陣に自分の脚本を読んでもらっている段階でした。しかし政府から外出制限が発表され、プロジェクトはやむを得ず中断。魂を込めて書いた作品でしたから、悔しい気持ちでいっぱいでした。せめて時間を有効活用しようと、貯め込んでいた脚本のアイデアをアウトプットしたり、小説を書いてみたり、何かしらの形で日々制作をしていました。そんな中、業界では配信サービスが急成長していきます。今や映画を観る手段としてすっかり定着しましたが、その“手軽さ”はクリエイターとして少し寂しいですね。どの作品も、スタッフ全員が気持ちを込め、時間をかけて作っていますから。ただプラスに捉えれば、より多くの人に、あらゆる作品が届く時代になったということです。一例として、米国における外国映画の普及が挙げられます。今年の米アカデミー賞で『ゴジラ-1.0』が視覚効果賞にノミネートされましたが、ハリウッドがいよいよ国外に視野を広げ、アジア映画を評価するようになったという表れでしょう。

■変わる制作現場で、変わらないこだわり

ポストコロナとなった現在、業界にはまた新たな懸念が生まれています。AI技術の進化です。米国では人件費削減のためAIを活用する企業もあり、クリエイターや俳優はストライキを起こしました。私個人の見解ですが、AIはツールとして有効でも、人間の代わりは不可能だと思っています。少なくとも今のAIは、”I love you.”に込められた何通りものコンテクストを理解、再現することはできませんよね。古い考え方かもしれませんが、クリエイターとして、自分で見たもの、感じたものから発想を得て作品を作り続けていきたいです。

(Written by Yukiko Takata)

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