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【JVTAが公式プログラムと映画祭ガイドの英訳、話題作の英語字幕を担当】第34回東京国際映画祭が銀座周辺エリアで開幕! 

【JVTAが公式プログラムと映画祭ガイドの英訳、話題作の英語字幕を担当】第34回東京国際映画祭が銀座周辺エリアで開幕! 
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10月30日、第34回東京国際映画祭(TIFF)が開幕する。TIFFは、1985年に日本ではじめて大規模な映画の祭典として誕生。才能溢れる新人監督から熟練の監督まで、世界中から厳選されたプレミア作品が集結し、毎年メディアでも大きく報道される人気のイベントだ。今年はメイン会場を六本木から銀座周辺に移転し、プログラマーの交代による部門改変を行うなど、コロナ禍で大きな影響を受けた映画業界の新たなあり方を問う。また、国際色をさらに強め、男女平等、環境保全などSDGs にも積極的に取り組んでいくという。この映画祭のプログラミングチームのスタッフとして、JVTAの修了生、今井祥子さんが運営に携わっている。
 


 

JVTAは今年も公式プログラムと映画祭ガイドの英訳を担当。また、コンペティション部門に選出された『三度目の、正直』(野原 位監督)の英語字幕も手がけた。この2つの翻訳に携わったのは、横山治奈さん。JVTAの修了生で現在は講師として日英映像翻訳の指導にあたる。
 

公式プログラムと映画祭ガイドのビジュアル監修はコシノジュンコさん。かっこいい女性が、コロナも吹っ切れて、前に向かう、風を切って向かうというイメージとなっている。歴史ある国際映画祭だけにTIFFの公式プログラムと会場で配布される映画祭ガイドは、上映作品の概要や監督と出演者のプロフィールやメッセージなどが、2カ国語で表記されている。
未公開の作品も多いため、入念なリサーチ作業が求められるほか、テキスト翻訳だが、映像翻訳との共通点もあるという。
 

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◆第34回東京国際映画祭ガイドのダウンロードはこちら
https://2021.tiff-jp.net/guide/34thGUIDE.pdf
 

「昨年に続き、TIFFのパンフ英訳を担当できたことを、とても嬉しく思います。パンフやポスターなどは、書けるスペースが限られているため、字幕と同様文字数を気にしながら英訳しなければなりません。そこで、クリエイティブな精神に火がつきとても楽しくやらせて頂きました。また、今回は映画紹介文や関係者のコメントはもちろんですが、さらに実行委員長である手塚治さんや総理大臣まで、さまざまな方々のコメントを英訳する機会があり、とても光栄に思います!」(横山治奈さん)
 

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横山さんの英訳原稿はさらに、中村早希さんのダブルチェックを経て、納品。中村さんはJVTAのロサンゼルス校に留学後、英日・日英双方の翻訳者として幅広く活躍中だ。
 

「映像翻訳では情報の取捨選択が必要な場面がありますが、LA留学中に受講した実務翻訳の講義では、テキスト翻訳では『足さない、引かない』ことが大切だと学びました。今回は、原文全体を音読し、英文全体を音読。そのあと1行ずつ、抜けがないかなどをチェックしました。このような形で東京国際映画祭に関われたことを大変うれしく思います。開催日が待ち遠しいです!」(中村早希さん)
 

今年のコンペティション部門には、113の国と地域から1,533本もの応募があった。その中から厳正な審査を経た15本の作品が上映される。横山治奈さんは、そのラインナップの『三度目の、正直』の英語字幕も手がけた。黒沢清監督『スパイの妻』や濱口竜介監督『ハッピーアワー』の共同脚本を手がけた野原位氏が監督した劇場デビュー作として注目を集めている。神戸を舞台に、記憶を失った青年と、その周りにいる人々の思いが交錯する群像劇だ。
 
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※『三度目の、正直』より
©2021 NEOPA Inc.
 

「英語字幕を山口裕騎さんと2人で担当し、さらに私がチェッカーとして最後まで見届けた作品です。1年半ほど前に字幕を納品した後、『TIFFのコンペ部門に選ばれたので、新たに追加されたシーンの英訳をお願いします』との連絡を最近頂き、再びこの作品に向きあうことになりました。蓋を開けると、シーンが追加されただけではなく、カットされたシーンもあり、音楽も加えられ、おまけに作品のタイトルまで変わっていて、作品の印象が最初と全く違っており、びっくり。より登場人物の精神状態などの理解が深まっていました。これは新しいシーンだけを訳すのではなく、最初から最後までオーバーホールする必要があると思い、時間をかけてブラッシュアップさせていただきました。キャラクターそれぞれに共感できる部分があり、考えさせられる映画になっていると思います。コンペ部門で優勝を願っています!」(横山治奈さん)
 

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※『三度目の、正直』より
©2021 NEOPA Inc.
 

『三度目の、正直』詳細はこちら
https://2021.tiff-jp.net/ja/lineup/film/3401CMP14
©2021 NEOPA Inc.
 

また、今年9月末にオンラインで開催されたSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2021で、国内コンペティション 長編部門 優秀作品賞&観客賞のW受賞となった話題作『夜を越える旅』(萱野孝幸監督)がTIFFで再上映される。この作品の英語字幕を手がけたのは、JVTAの修了生、阿部サンディさん、畑井瑞希さん、澤山玲子さんだ。漫画家を志す青年が大学時代の仲間と旅をするうち、思わぬ事態に巻き込まれるロードムービー。意外な展開に翻訳者たちもみな驚いたと話す。
 

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※『夜を越える旅』より
©夜を越える旅フィルムパートナーズ
 

「私は冒頭のパートの担当であり、物語の背景やキャラクターの紹介に重視して訳出しました。何より一番意識したのが、“ネタバレ”にならないようにすることです! 本作品は最後まで展開が予測不可能ですので、一緒に翻訳を担当している仲間と相談し、全体的のトーンを調整して、映画の醍醐味が字幕に伝わるように頑張りました。」(阿部サンディさん)
 

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※『夜を越える旅』より
©夜を越える旅フィルムパートナーズ
 

「初めに依頼を受けた時、最初の15分ほど鑑賞した私の感想は『瑞々しい青春映画ですね!』でした。実際に翻訳を始めるとそれは“的ハズレ”と分かり焦りました。予期しないストーリー展開に新鮮に驚かされること必至です!細かいカット割りにセリフが被っている箇所では、字幕が邪魔にならないように自然な訳を心掛けました。」(澤山玲子さん)
 

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※『夜を越える旅』より
©夜を越える旅フィルムパートナーズ
 

「この作品の見どころは想像を超えてくるストーリー展開だと思います! 私も初めて見た時は、予想もしない展開で何度も驚いてしまいました。登場人物は学生が多かったので、若者らしい言葉遣いを意識しました。また、全体的に短い台詞が多かったので、限られた時間の中で必要な情報をきちんと訳せるように意識しました」(畑井瑞希さん)
 

『夜を越える旅』詳細はこちら
https://2021.tiff-jp.net/ja/lineup/film/3431SKP01
©夜を越える旅フィルムパートナーズ
 

今年もみどころ満載の東京国際映画祭。JVTAで学んだ翻訳者がさまざまな形で協力している。会場に足を運んだ際は、ぜひ、公式プログラムと映画祭ガイドの英訳部分や『三度目の、正直』と『夜を越える旅』の英語字幕にも着目してほしい。
 

第34回東京国際映画祭
2021年10月30日(土)~11月8日(月)[10日間]
シネスイッチ銀座(中央区)、角川シネマ有楽町、TOHOシネマズ シャンテ、ヒューマントラストシネマ有楽町、有楽町よみうりホール、東京ミッドタウン日比谷 日比谷ステップ広場、東京国際フォーラム、TOHOシネマズ 日比谷(千代田区)
https://2021.tiff-jp.net/ja/

 

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