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比類なき恐怖が目覚める。『エクソシスト 信じる者』の予告編

比類なき恐怖が目覚める。『エクソシスト 信じる者』の予告編
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【最近の私】あの、『悪魔の毒々モンスター』(1984年)のリブート作が完成しました。しかも出演はイライジャ・ウッドにケヴィン・ベーコン!これは観てみたいです。
 
過去の作品の続編が、長い期間を置いて作られることがある。『トップガン』(1986年)の続編『トップガン マーヴェリック』(2022年)が36年ぶりに制作されて大ヒットを記録したのは記憶に新しい。今回は、『エクソシスト』(1973年)の約50年ぶりの続編となる『エクソシスト 信じる者』(2023年)の予告編を紹介したい。
 
予告編は、ある女性、クリス(エレン・バースティン)が部屋に入る場面から始まる。その部屋のベッドの上には、1人の白人の少女キャサリンが座っていた。少女の表情は、明らかに何かが違う。その少女に女性に言う。「前に会ったわね」と。すると、少女は高らかに笑い出す。部屋の中に異様な空気が流れ、少女は叫ぶ。「娘は地獄へ堕ちた」。少女に何かが乗り移り、その取りつかれた「娘」はもうこの世には存在しない。つまり少女は死んでしまったのか。さらに少女はベッドの上で苦しそうに暴れだす。
 
画面は変わり、もう1人の別の黒人の少女アンジェラにも異変が起きだす。アンジェラの父親は言う、「何かが起きている」と。すると、別の女性が「私の娘もよ」と答える。この女性は、最初に登場したキャサリンの母親なのか。2人の少女に何が起きているのか。本作のオリジナルとなる『エクソシスト』は、少女に取りついた悪霊と、牧師の死闘を描いたホラー映画である。当時大ヒットとなり、この作品以降、数多くの『エクソシスト』フォロワー映画が作られることになる。本家の『エクソシスト』も『エクソスト2』(1977年)、『エクソシスト3』(1990年)と続編が制作された。今回の『信じる者』は、第1作目の直接の続編となる。ということは、第2作目と3作目はなかったことになるのか。ポイントは、『エクソシスト』第1作目に登場したクリスが再び出ている点だろう。第1作目で、悪霊に取りつかれた少女は、クリスの娘だった。その過去があるから、クリスは本作でも悪霊に憑依された2人の少女を救うために、再び悪との戦いに挑む。
 
もう1つのポイントは、監督デヴィッド・ゴードン・グリーンである。グリーンは1978年に制作されたホラー映画『ハロウィン』の続編として、『ハロウィン』(2018年)を監督する。『ハロウィン』も第1作目以降、数々の続編が制作されたが、あえて1作目の直接的な続編を監督し、さらに1作目で主演していたジェイミー・リー・カーティスを40年ぶりの続編に再登板させている。ゴードン版『ハロウィン』はヒットし、新シリーズとして『ハロウィンKILLS』(2021年)、『ハロウィンTHE END』(2022年)と3部作になった。70年代のホラー『ハロウィン』を新たにシリーズとしてよみがえらせたゴードン監督。次に手がける70年代ホラー『エクソスト』続編だが、こちらにも第1作目に登場した俳優を再登場させている点からも、『ハロウィン』と似た構造になっている。ちなみに、新『エクソシスト』も、3部作となる予定である。
 
予告編に戻る。2人の少女の両親は、彼女たちを救おうとする。だが悪霊は、さらにその力を強めていく。第1作目では1人の少女が取りつかれていたが、続編では2人となって恐怖も2倍になっている(と思われる)。悪魔が選んだのは、2人の少女。そのうち1人は生き残り、1人は死ぬ。果たしてどちらの少女が生き残るのか。
 
『信じる者』の続編のタイトルは『The Exorcist:Deceiver』(原題)で、2025年にアメリカで公開予定だ。Deceiverは「欺く者」という意味だが、誰が誰を欺くのか、意味深なタイトルである。ホラーの古典ともいえる『エクソシスト』の続編が約半世紀ぶりに、どのように生まれ変わったのか。そして第1作目で観客に与えたあの恐怖はよみがえるのか、映画館で確認してきます!
 
今回注目した予告編:『エクソシスト 信じる者』
監督:デヴィッド・ゴードン・グリーン
出演:エレン・バースティン、リディア・ジュエット、オリヴィア・マーカム
2023年12月1日より公開
公式サイト:https://exorcist-believer.jp/
 

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Written by 鈴木 純一(すずき・じゅんいち)
映画を心の糧にして生きている男。『バタリアン』や『ターミネーター』などホラーやアクションが好きだが、『ローマの休日』も好き。
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戦え!シネマッハ!!!!
ある時は予告編を一刀両断。またある時は悪役を熱く語る。大胆な切り口に注目せよ!

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