【最近の私】『IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』は怖くて面白かったです。同じスティーヴン・キング原作の『ドクター・スリープ』も観たいです。

 
映画には、教師と生徒の交流を描く“学園映画”がある。『いまを生きる』（1989年）や、『コーチ･カーター』（2005年）などだ。邦画では『ブタがいた教室』（2008年）もあった。今回は、ドニー･イェンが教師に扮した『スーパーティーチャー　熱血格闘』の予告編を紹介したい。

 
予告編は、問題児が多い高校、タックチー学園に、アメリカ帰りのチャン（ドニー･イェン）が教師として赴任してくる場面から始まる。チャンには教師の経験はない。チャンが教室に入るとドアの上にタライが落ちて水がかかるという仕組み。昭和のコントみたいな展開で、誰もひっかかることはないと思うのだが、案の定、チャンの鉄拳でタライは生徒目がけて吹っ飛ぶことに。

 
予行編コラムでは何度もドニー出演映画を紹介していますが、ここでもう一度、ドニー･イェンのおさらいをします。ドニーは中国出身で、1980年代から香港映画界でキャリアを開始する。『HERO』（2002年）、そして『イップマン　序章』（2008年）で注目を浴び、ハリウッドでは『ローグ･ワン／スター･ウォーズ･ストーリー』（2016年）、『トリプルX：再起動』（2017年）に出演。今後は『イップ･マン　完結編（原題）』（2019年）が2020年に日本公開が予定されている。

 
ドニーは中国では「宇宙最強のアクションスター」と呼ばれており、もう戦う相手がいないので、今度はドニーと学生を組ませるということになったのか。またドニーは様々なキャラクターを演じてきたが、おそらく教師役は初めて。「もしドニーが教師だったら」は、ありそうでなかった役ですね。1990年代にアーノルド･シュワルツェネッガーが『キンダガートン･コップ（1990年）で「もしシュワが幼稚園の先生になったら」と似た感じでしょうか。ちなみに『キンダガートン･コップ2』（2016年）はドルフ･ラングレンが主演で、今度は彼が幼稚園の先生になっていた。

 
予告編に戻る。チャンは教師の経験はないが、落ちこぼれを見捨てない。規格外の授業を行う。屋外で音楽のレッスンを行うのはまだいいが、公道でカートを運転するなど、いったいどんな授業なのか分からない。でも面白そうじゃないですか。そして、生徒を救うために、暴漢撃退法を繰り広げる。チャンは何者なのか？　実は、チャンはアメリカ海兵隊の元兵士だったことが生徒にばれてしまう。宇宙最強のドニーは、先生になっても強いということですね。そういえばジャッキー･チェンも『サイクロンZ』（1988年）で強い弁護士、『スパルタンX』（1984年）では強いファストフード店員と、とにかく強いキャラを演じている。

 
教育局のガイドラインとは大きく外れているということで、チャンは学校を去るのか？　だが、学校が存亡の危機に瀕した時、チャンは“最後の授業”を行うことに…。正直、予告編を観ただけですべて分かる物語だが、それでも、“3年B組ドニー先生”を観たくなったでしょう？　とりあえず、映画館にドニー先生の授業を受けに行ってきます！

 
今回注目した予告編：『スーパーティーチャー　熱血格闘』
監督：カム･カーワイ
出演：ドニー･イェン、ジョー･チェン、ユー･カン
2019年11月15日より公開
公式サイト：
https://www.vap.co.jp/superteacher/

 

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Written by 鈴木 純一（すずき・じゅんいち）
映画を心の糧にして生きている男。『バタリアン』や『ターミネーター』などホラーやアクションが好きだが、『ローマの休日』も好き。
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戦え!シネマッハ!!!!
ある時は予告編を一刀両断。またある時は悪役を熱く語る。大胆な切り口に注目せよ！

 
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