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暴力刑事VS警官殺人犯! エイダン・ギレン in 『ブリッツ』

暴力刑事VS警官殺人犯! エイダン・ギレン in 『ブリッツ』
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【最近の私】いよいよ『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』が公開になります。シリーズの最後になるので、どんな内容になるのか不安と期待もありますが、映画館で見届けようと思います。

 
刑事が主人公の映画は数多く作られている。
『ダーティハリー』(1971年~)や『リーサル・ウェポン』(1987年~)シリーズなどをはじめ、これまで数多くの映画の中で刑事は様々な犯人と対決している。そのポリス映画の中から、今回の悪役は、『ブリッツ』(2011年)に登場した、エイダン・ギレン扮する犯人を紹介したい。

 
『ブリッツ』の舞台はロンドン。サウス・ロンドン警察所の刑事ブラント(ジェイソン・ステイサム)は暴力的な行動で問題視されている。上司が彼を解雇しようとすると、「俺をクビにすると何をするかわからないぞ」と逆に脅す。ステイサムがこれまで数々の映画の中で演じている「いろいろなところで暴力を振るい、事件を解決する」キャラクターといっていいです。ブラントは犯罪者には容赦せず、情報屋には金を払わずに酒をせびるなど、なかなかひどい男だが、警察の仲間には優しい一面も持つ人情刑事でもある。

 
ロンドンで警官殺人事件が発生する。犯人は警官を銃で撃ち、逃げているが、街の防犯カメラには後ろ姿しか映っていない。計画性がある用意周到な犯罪である。犯人は新聞社に電話をかけ、記者に「特ダネをやる。数字を選べ。8か9か?」。記者は「8だ。でもこれは何の数字だ?」と聞くと、犯人は「あと8人殺してやる」と答えると、路上を巡回している警官を射殺する。

 
ブラントが仲間と共に捜査を開始すると、怪しい男が容疑者として浮かび上がる。警察犬に火をつけて、それをYouTubeに投稿したという男、ワイス(エイダン・ギレン)だ。ワイスは過去に起こした事件で、警官に逮捕されたことから、警察に恨みを持ち、警官を射殺して復讐をしている。ブラントもかつてワイスを殴って逮捕したことがある。警官を殺したことをマスコミに流して喜ぶ劇場型犯人で、ネットでマイケル・ジャクソンの排泄物を購入して自宅に飾るという、変態性も持っている。タイトルにもなっている“ブリッツ”は、犯人であるワイスが新聞社に電話をかけた際に「俺の名はブリッツだ」と名乗った言葉だ。ブリッツ(電撃戦)と勢いはあるが、その名を聞いたブラントから「ブリッツ?何だそりゃ」と一蹴される場面は笑えます。ワイスは異常だが、証拠を残さない。さらにブラントの相棒の自宅に押し入り、ハンマーで撲殺。その後、家に火をつけて証拠を隠滅する。

 
エイダン・ギレンはアイルランド生まれ。自分は彼をこの作品で知ったのだが、エイダンはこれまで『シング・ストリート 未来へのうた』(2015年)や、日本でもヒットした『ボヘミアン・ラプソディ』(2018年)に出演している。これからも要チェックの俳優です。

 
ブラントはワイスを逮捕するが、証拠不十分でワイスは釈放されることに。余裕で笑いながら警察を出ていくワイスには、観ていて本当にイライラする。だけど結末はひねりがあって、溜飲が下がる展開です。ブラントと警察の仲間たちなど、面白いキャラクターが登場しているので、シリーズ化してほしい1本だ。ステイサムが好きな方や、警察ものが好きな方にはおすすめです。

 
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Written by 鈴木 純一(すずき・じゅんいち)
映画を心の糧にして生きている男。『バタリアン』や『ターミネーター』などホラーやアクションが好きだが、『ローマの休日』も好き。
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戦え!シネマッハ!!!!
ある時は予告編を一刀両断。またある時は悪役を熱く語る。大胆な切り口に注目せよ!

 
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