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JVTA修了生の河野知美さんが主演&プロデュース! Jホラーブームの立役者、高橋洋監督の『ザ・ミソジニー』が公開!

JVTA修了生の河野知美さんが主演&プロデュース! Jホラーブームの立役者、高橋洋監督の『ザ・ミソジニー』が公開!
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2022年9月9日(金)、映画『ザ・ミソジニー』が公開となる。『女優霊』(1996)、『リング』(1998)の脚本を手掛けたJホラーブームの立役者である高橋洋氏が監督した、長編最新作だ。
Wヒロインの1人・ミズキ役を演じる河野知美さんは、JVTAの修了生。河野さんは本作の企画・エグゼクティブプロデューサーも務めている。今回は高橋監督と河野さんに、映画の見どころを伺った。
 

『ザ・ミソジニー』
女優で劇作家のナオミ(中原翔子)は、かつて自分の夫を奪った女優ミズキ(河野知美)を一夏借りた山荘に呼び寄せ、芝居の稽古を始める。 その題材は、ある謎めいた失踪事件。 目の前で母親が消滅するのを目撃した娘役を演じるミズキは、やがて事件が起きたのはこの山荘ではないかと疑い始める……。
 
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『ザ・ミソジニー』 
9月9日(金) シネマカリテほか全国順次ロードショー
(c)2022『ザ・ミソジニー』フィルムパートナーズ
 

本作の見どころは登場人物の主体が決して1人ではないところ。高橋監督によればメインの登場人物がそれぞれ何役も兼ねていて、「私」「僕」などと言い、主体が誰なのか判らなくなってくるところがポイントだ。

「ファースト・シーンからして、奥の階段から降りてくるミズキは果たして本物のミズキなのか、それともナオミの想念なのか、はたまた生霊なのか判らない。そういう映画だということを宣言する導入ともいえます。役名は一応ありますが、劇中では一切名前を呼んでいないのもちょっとした実験です。」(高橋監督)
 

1人の人物に複数の人格が存在するというというのは、演じる側にとって非常に難しいことだろう。実際にミズキ役の河野さんは、撮影現場での大変だったこととして「自分をコントロールすること」をあげた。また、河野さんもその設定の難しさについて語ってくれた。

「本編を見ていただければわかりますが、ミズキ役は“混乱することが正しい道”だったので、撮影現場で自分のことをコントロールするのが大変でした。
また、プロデューサーも兼ねていたので「プロデューサー=客観」、「俳優=主観」と、相反する立場で現場にいなくてはならなかったことも大変でした。物語の中心に居つつ、現実の全体像を把握しなければならないと言いますか、フィクションに生きながら、ノンフィクションをコントロールしているという複雑な状況です(笑)。」
 

本作の英語字幕は、JVTAで日英映像翻訳の講師も務める横山治奈さんが担当している。河野さん自身は、英日映像翻訳の修了生。今回はアウトプットの言語は違えど、映像翻訳に必要な知識は共通点も多い。河野さんは、字幕は作品の世界観を伝える鍵だと考える。しかし本作は他の映画では出てこないような演劇的セリフの応酬。そのため河野さんも高橋監督も、独特なセリフを英語字幕にすることは難しかっただろうと推測する。

「ミズキが演じる娘役の『昔、こういうのコックリさんによくあったよね?』というセリフの翻訳はとても印象に残っています。“コックリさん”というフレーズを海外の方にどう伝えればいいのか、何度もやりとりをさせていただきました。最終的に『Oujia』という表現に落ち着きました。」(河野さん)
※Oujia:Oujia board(ウィジャボード)とは、降霊術を用いて占いをする文字盤のこと。
 

また高橋監督も最後に全体的な字幕の仕上がりに対して
「『巫蠱(ふこ)』といったそもそも一言では概念を説明しにくいオカルト用語や、日本語独特の省略を生かした台詞のニュアンスなど、翻訳が難しい部分に丁寧に対応していただき、感謝しています。字幕に関しては素人なのちゃんとしたことは言えませんが、簡潔でスッキリしたものに仕上がった印象があります。」と述べた。
※巫蠱(ふこ):巫女やまじない師。 また、まじないで人をのろうこと。 呪法によって人をのろうこと。
 

『リング』から20年以上が経ち、世界でも確固たる地位を築いているジャパニーズホラー。そんな中、日本でしか発信できないものをやってみようという思いを持ち、「物語の関節を思いっきり外す試みをした」と高橋監督がいう本作。1度ではなく、繰り返し見ることで感じる面白さもあるという。ぜひ劇場で、『ザ・ミソジニー』の世界を体感してほしい。
 

『ザ・ミソジニー』公式サイトはこちら

 

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