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デロリアンを探せ!『全米捜索!バック・トゥ・ザ・フューチャー』 修了生の濱中京子さんと西山香苗さんが吹き替え翻訳を担当!

デロリアンを探せ!『全米捜索!バック・トゥ・ザ・フューチャー』 修了生の濱中京子さんと西山香苗さんが吹き替え翻訳を担当!
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あの名作で使われたタイムマシン「デロリアン」の行方を追うドキュメンタリー『全米捜索バック・トゥ・ザ・フューチャー 』が、2021年11月1日からディスカバリーチャンネルで放送された。この作品の吹き替え翻訳をJVTA修了生の濱中京子さんと西山香苗さんが手がけた。
 

冒険家のジョシュ・ゲイツと、ドク役を務めたクリストファー・ロイド本人が、映画の撮影で使われたデロリアンを探し求めて全米中を駆け巡る。目的は、デロリアンをチャリティオークションのためにマイケル・J・フォックス財団に渡すこと。映画の関係者や撮影所、博物館などさまざまな場所を訪ねる旅が始まる。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』3部作のトリビアやオマージュが随所に散りばめられ、作品の魅力がたくさん詰まっている。
 

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『トップガン』や『ゴーストバスターズ』、『ランボー』の続編が作られるなど80年代の作品は今も根強い人気を誇る。中でも『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は、誰もが知る名作。翻訳者の濱中京子さんは、「デロリアンのタイムマシンのカッコよさは永遠。リアルタイム世代はもちろん、若い方々やお子さんにもぜひ観ていただきたいです」と話す。また、西山香苗さんは、10代の頃にわくわくしながら映画館で観た作品に関われるうれしさと、今も世界中から愛され、根強いファンも多い作品を扱う緊張感、その両方が強かったという。
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※イメージ
 

熱烈なファンが見るだけに翻訳には入念なリサーチが欠かせない。超メジャーな作品なので情報はたくさんあるが、表記にバラツキがある場合も…。デロリアンの装置やパーツ名がたくさん出てくるのでその表記確認には注意を払ったという。
 

「興味深いマニアックな情報が多く、リサーチ中につい寄り道してしまいました(笑)。本編だけでなく、映画やドラマのパロディがところどころに忍ばせてあったので、それを拾うのが少し大変でした」(濱中京子さん)
 

「作業中に、書籍『バック・トゥ・ザ・フューチャー デロリアン・タイムマシン オーナーズ・マニュアル』(玄光社)(http://www.genkosha.co.jp/gmook/?p=25209)が今年夏に出版されたことを知りました。著者は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』3部作を手がけた映画製作者、脚本家のボブ・ゲイルです。運よく図書館で借りられたので、困った時はかなり助けてもらいました。」(西山香苗さん)
 
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※イメージ
 

ドキュメンタリー番組は専門的な情報量が多いだけでなく、出演者のアドリブのような会話がメインになる。それを日本語で、どう再現するのかが吹き替え翻訳者の腕の見せどころだ。
 

「ドラマのセリフなどと違い、フツーの会話、たわい無い会話(みんなが好き勝手にしゃべるようなシーン)を訳すのは難しさがありました。そういったシーンはそれぞれの話者になりきってセリフを考えました。分かりやすい言葉選びや自然な表現というのはもちろんですが、番組の流れや構成を把握して、作品全体で緩急をつけられるように心がけました」(濱中京子さん)
 

「デロリアンの撮影秘話などが盛り込まれていますが、特殊効果のケヴィン・パイクによる技術的な説明は、本人が熟知しているだけにポイントだけ話していることも多かったのです。周囲もドク役のクリストファー・ロイドほか作品をよく知る人たちばかりなので、皆すぐに話が通じて『ああ、あれね!』『なるほどね、ハハハ』くらいしか発してくれず…。前後を補足しながら解読するのが結構大変な箇所がありました。」(西山香苗さん)
 
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撮影当時の裏話はもちろん、作品に携わった多くの関係者の今を知ることができるのも見どころだ。
 

「洋画のきらきらした世界に私が魅かれたのは、80年代のトム・クルーズやマイケル・J・フォックスの作品でした。Ep3で当時のマイケル・J・フォックスのコメント(たった一言でしたが…)を訳せたことは、とても感慨深かったです。映像作品の背景には、多くのプロ(職人)たちの細かい設定や考察があります。誰もが知る名作をテーマに、その部分を掘り下げたこの番組を見ると、改めて映画の面白さや魅力を感じてもらえる気がします。この作品のファンの人はもちろん、そうでない人も、この番組を見た後にあらためて作品を見たくなってもらえたらうれしいです」(西山香苗さん)
 

「素のクリストファー・ロイドを見られるのは貴重かなと思います。俳優クリストファー・ロイドの役者魂も垣間見られ、元気づけられます。彼とジョシュ・ゲイツの軽妙な掛け合いも見どころです。そして何より声優陣が豪華! 山寺宏一さん(ドク、クリストファー・ロイド)、四宮豪さん(ジョシュ・ゲイツ)、宮川一朗太さん(マーティ、マイケル・J・フォックス)が担当されています! 貴重な機会をくださり、丁寧にチェックしていただいたMTCの先崎ディレクターにもとても感謝しています。」(濱中京子さん)
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◆MTC担当ディレクター先崎進より
映像翻訳を勉強している人は“字幕派”が多いのですが、吹き替えならではの表現の幅広さや掛け合いの面白さを感じてほしいです。ジャンルとしてはドキュメンタリーでありながらも、エンターテインメント作品としてわくわくしながら楽しんでもらえると思います。アラン・シルベストリが手掛けたこの映画のテーマ曲は、日本のバラエティ番組などで今でも使われていることに改めて気づきました。原稿を納品し終えたあと、曲がかかるたび気になってしかたありません(笑)。ファンなら絶対に見逃せない特別な企画です。ぜひ、ご覧ください!
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※イメージ
 

◆番組の詳細はこちら
https://www.discoveryjapan.jp/news/expedition-back-to-the-future-campaign/
◆第1話はYouTubeチャンネルで期間限定配信(2021年11月30日まで)
https://www.youtube.com/watch?v=vK3g8zeyldg
◆こちらから吹き替え版の予告編が見られます。
https://twitter.com/DiscoveryJapan/status/1454996764730134531

  

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