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【開催レポート】「日露映像翻訳を読み解く ~字幕・吹き替えの“料理法”~」

【開催レポート】「日露映像翻訳を読み解く ~字幕・吹き替えの“料理法”~」
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いま、ロシアではアニメ作品を中心に日本の映像コンテンツを愛する人たちが増えている。『ポケットモンスター』や『美少女戦士セーラームーン』、スタジオジブリ作品を見て育った若者世代は、今も新しい作品を待ち望んでいる。JVTAはそうした期待に応えるため、日露翻訳業務や日本の作品の魅力をロシアに伝えるプロジェクトに取り組んでいる。2020年には、日本のアニメにロシア語の字幕をつけてオンライン上映する「J-Anime Meeting in Russia 2020」を開催。2021年も11月の開催に向け、準備を進めている。(公式サイト:https://j-anime-meeting.com/ja/
 

ロシア在住者向けの
映像翻訳セミナーを実施

9月26日(日)、JVTAモスクワオフィスによる、ロシア在住者向けのリモート・セミナー「日露映像翻訳を読み解く ~字幕・吹き替えの“料理法”~」が開催された。全編ロシア語で行われたセッションの参加者はおよそ40名。その多くがロシアからのアクセスだった。講師は東京外国語大学博士後期課程で日本とロシアの現代文学を専門とし、JVTAで映像翻訳実務にも携わったロシア語ネイティブのマリア・プロホロワ。映像翻訳という仕事のニーズや魅力を具体的に伝えた。
 

ロシアレポート1
 

マリア講師はまず、日本とロシアにおける映像翻訳の現状を解説。ロシアでは、映像翻訳は劇場公開映画の他に、オペラなどの舞台芸術でも利用されている。また、デジタル技術の発達にともないオンラインシアターなど劇場以外でも字幕・吹き替えのニーズは高まっている。コロナ禍の影響で、世界的にオンラインで映像作品を楽しむ人が増えたが、それはロシアも同じだとか。
 

手法に沿って
クリエイティブに

その後、日露字幕翻訳のルールや知識を解説するパートへ。『舟を編む』『GIANT KILLING』『ちはやふる』など、実際にロシア語の字幕がついた日本のアニメ作品を見ながら、ロシアの視聴者に対しては「文字数は1秒につき、15文字から20文字程度が推奨される」「ピリオドやカンマは積極的に使った方が良い」など字幕ならではの手法を説明した。加えて、日露の字幕翻訳には独特のクリエイティブさが求められるというポイントも紹介。例えば、「よろしくお願いします」「空気を読む」といったフレーズはロシア語にはない。そういうときは、映像の流れを見て、そのニュアンスをロシアの視聴者に伝えられる言葉に置き換えることが大切だと語った。
 

映像翻訳は、「AIに代わることのできない仕事」「最新の映画やアニメに、誰よりも先に触れられる仕事」と語るマリア講師。そのプロとして働くことのスキルの高さと楽しさが伝わるセミナーとなった。
 

* * *
 

次回のセミナーは10月23日開催。日本語の講義にロシア語の字幕や通訳をつけて進められるため、ロシア語が分からなくても安心して視聴することができる。ロシアにおける映像翻訳に興味がある方は、ぜひ参加してほしい。
 

お申し込みは▶こちら

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