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ニコラス・ケイジ主演『ドラッグ・チェイサー』の字幕と吹き替えを修了生が担当 

ニコラス・ケイジ主演『ドラッグ・チェイサー』の字幕と吹き替えを修了生が担当 
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ニコラス・ケイジ主演の映画『ドラッグ・チェイサー』が2020年12月2日から好評レンタル中です。この作品の日本語字幕を修了生の後藤美奈さん、吹き替え翻訳を修了生の中嶋慈さんが手がけました。

 
ニコラス・ケイジが演じるのは、密輸される麻薬の盗難防止と品質を保証する闇の仕事人というちょっと変わった役どころ。その相棒としてローレンス・フィッシュバーンが共演しています。南米コロンビアで生産された最高純度のコカインが、いかにしてアメリカに拡がっていくのか? さまざまな欲望とアメリカのDEA(麻薬取締局)との攻防がスリリングに描かれていきます。翻訳を手がけた修了生2人に話を聞きました。

 
◆日本語字幕翻訳を担当
修了生・後藤美奈さん

この映画はコカイン取引がテーマのハードボイルド系の作品なので、口調や用語が作品の世界観とズレないように全体の字幕を作りました。元々マフィアものやドラッグ系の映画やドラマが大好きだったので、今まで観てきた作品の記憶が今回役に立ったと思います。

 
また、登場人物の個性が引き立つようにセリフの書き分けにも注意しました。例えばニコラス・ケイジの場合は、いぶし銀の魅力が伝わるようなシンプルで力強いトーン。ローレンス・フィッシュバーンはユーモラスでリズミカルなトーンといったように、語尾などに注意しながら単調な字幕にならないよう工夫しました。太いストーリーラインがありながらも多くを説明しすぎない作品なので、訳出するのに苦労するセリフもありましたが、子どもの頃から憧れていた名優たちが出る映画の字幕に関わることができてとても光栄でした。

 
◆吹き替え翻訳を担当
修了生・中嶋慈さん

「高純度コカイン」「運び屋」「麻薬戦争」「国境越え」
そう言われてもほとんどの日本人はこの言葉が使われる世界に身を置いたことはないと思います。(もちろん私もありません)学園ものや恋愛ものとは異なり、基盤となる知識がない方が見ると想定されるので、そもそもこの言い回しで合っているのか、どこまでセリフに組み込むのか、逆に説明口調になるのではないか、という点で立ち止まることが多い作品でした。「もともと縁の無い世界だから、分からなくても当然。雰囲気を味わいたい」という考えも、「せっかくだからよく理解しながら見たい」という考えも考慮しながら、消化不良を起こさず、詰まることもないというバランスに気を配りました。

 
また、登場人物の喜怒哀楽や本心が分かりにくいというのも特徴的でした。仕方なくこの世界にいるのか、野心を抱いているのか、何かを企んでいるのか…。淡々としたセリフが多い中、感情が現れていそうなセリフに注目して訳を作りました。

 
最後になりますが、学生時代から何度も見たことのあるニコラス・ケイジの作品に関われて光栄でした。ハラハラドキドキの麻薬戦争、ぜひご覧ください。

 

 
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ドラッグ・チェイサー
『ドラッグ・チェイサー』
DVDリリース日:2021年02月24日
価格:¥3,800 + 税
品番:TCED-5502
発売元:(株)彩プロ
(C)2019 BY RUNNING DEVIL LLC. ALL RIGHTS RESERVED
https://www.tc-ent.co.jp//products/detail/TCED-5502

 

<2021年4月期 受講生募集中>
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