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Tipping Point Returns Vol.14 自分という物語を描き直す(2)

Tipping Point Returns Vol.14 自分という物語を描き直す(2)
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前回(https://www.jvta.net/blog/tipping-point/returns13/)は「変化に順応しなければ」という不安や焦りから知らぬうちに同調化現象に巻き込まれ、自分自身を見失いがちになること。そうならないためには、変わらない、変えたくない「自分だけの物語」に今一度思いを巡らすことが大切だと訴えた。

 
とはいえ、「自分だけの物語」を思い起こすことができたとしても、行動を縛られていたら動きようがないと考える人もいるだろう。そこで紹介したいのは、ベストセラー『「超」整理法』シリーズでも知られる野口悠紀雄先生の言葉だ。4月14日付の経済誌のオンライン版のコラムでこう呼びかけている。

 
「今こそ大人も勉強をする絶好のチャンスです」。

 
進もう、究めようとしている道は「学ぶこと」で広がり、深まる――。
ビジネス、アート、スポーツから新たな出会いや人間関係の構築まで、学ぶことがあらゆるゴールへの近道であることに、誰も異論はないだろう。学ぶことは家で過ごす時間があれば必ずできる。その絶好の機会が今だというのだ。

 
知識には階層があることが知られている。一番浅いところは「知っている(だけ)」、次は「理解する」、その次の層は「活用できる」、そして最後が「人に教えられる」という層だ。活用できて初めて「物語」は動き出す。でも、どうせならとことん突き詰めたい。知識と愛情が身体中から溢れ出し、言葉のシャワーとなって周囲の人に降り注ぐ…。そんな人の「物語」に触れようと、自然に人が集まってくる。すると「物語」はさらに豊かなものになる。
私の理想とする生き方だ。

 
今が学びの絶好のチャンスであることを実感した出来事があった。私のライフワークであるJVTAの事業についても、実は「知っている」、「理解している」レベルで留まっていることがまだまだあることに気づいたのだ。その一つがロサンゼルス校で行われている授業だった。

 
ロサンゼルス校で学びましょうと呼びかけてきたし、今もそうしている。しかし、じっくりと思いを巡らせた時、実は10年以上の間、受講生と同じ立場でロサンゼルス校の授業に臨んでいないことに気づいた。講師やスタッフを信頼しているから、良い授業が行われていることはもちろんわかっている。しかし、そんな思い込みこそがまさに「知っている、理解している」で満足し、学ぶ努力をしない人の典型だと猛省した。授業こそがスクールの心臓だからだ。

 
5月2日25時、ロサンゼルス校の「日英通訳クラス」のリモート授業に参加した。講師や受講生から多くのことを学ぶのと同時に、ロサンゼルス校設立当時に描いた夢が一気に蘇り、胸が熱くなった。

 
自分の会社と事業についてより深く学ぶ――。物語を描き直すために今、私自身に課している宿題だ。走るだけの日常では後回しにしてしまいがちなテーマだが、今ならできる。

 
皆さんはどうだろうか。もう一度、野口先生の言葉を引用しよう。「コロナ騒動は、それがいかに過酷なものであったとしても、いつかは終息します。終息した後の世界で、社会は、前と同じように営まれていくでしょう。その新しい世界においてあなたがどのような地位を占めるかは、この期間にどれだけ勉強するかにかかっています」。

 
制約や変化を強要されて不安だという気持ちは痛いほどわかる。しかし、悩んで過ごすだけの人、被害者意識だけを持ち続ける人に、私は共感も同情もしない。この逆境は「あなただけの物語」を美しく描き直すための好機なのだから。

 
だから今日も学ぶのだ。

 
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Tipping Point~My Favorite Movies~ by 新楽直樹(JVTAグループ代表)
学校代表・新楽直樹のコラム。映像翻訳者はもちろん、自立したプロフェッショナルはどうあるべきかを自身の経験から綴ります。気になる映画やテレビ番組、お薦めの本などについてのコメントも。ふと出会う小さな発見や気づきが、何かにつながって…。
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Tipping Point Returnsのバックナンバーはコチラ
https://www.jvta.net/blog/tipping-point/returns/

2002-2012年「Tipping Point」のバックナンバーの一部はコチラで読めます↓
https://jvtacademy.lpf.jp/blog/tippingpoint/cat10/

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